浄化槽について

【泡が出る原因】【人槽】って何で決まるの?【浄化槽の寿命は?】疑問解説!

浄化槽から泡が出る原因とは?人槽って何で決まる?

浄化槽に関する疑問をお持ちの方必見!

本記事では、浄化槽についてよくある疑問にお答えします。「泡が出る原因は何?」「人槽って何で決まるの?」「浄化槽の寿命はどのくらい?」について詳しく解説しています。

記事内では、現役の浄化槽管理士がわかりやすく解説しており、初心者の方でも簡単に対処できる方法を紹介しています。

浄化槽に関する疑問を持っている方にとって、この記事は非常に参考になるでしょう。ぜひお読みいただき、浄化槽の知識を深めてください!

この記事を見て分かること

 浄化槽から泡が出ている時の対処方法

 浄化槽の人槽の決まり方

 浄化槽の大体の寿命

【泡が出た時の対処方法】失敗しない対策と予防策を解説!

結論!大体が洗剤の使いすぎによるもの!

お客様

泡が出ているのですぐに来て!

これ、よくあります。

この現象は、「一般的に洗剤の使い過ぎや、引っ越し時に全ての洗剤を台所などに流し込む人によって引き起こされる」ことが多いようです。

答えを聞いて「ああ、そうか、当たり前のことだよね」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実際には泡が出る原因を知る前には、その原因に気付くことはできなかったという方も多いのです。

泡が出ていると、大変なことになっていると思う方もいるかもしれませんが、「大したことではないので焦らないで大丈夫」です。

初心者の方でも簡単!シリコン消泡剤、アワカットOX使用方法

シリコン消泡剤を入れる前と、入れた後の写真です。

ただし、これはあくまでも一例に過ぎません。泡が外に溢れ出てしまう場合には、槽内が完全に泡で覆われ、中が見えなくなるほどになってしまいます。

シリコン消泡剤は、「百均のスプレーなどに入れ、水で薄めて使用」します。

少量でも十分な効果がありますが、泡がかなり多い場合には原液を直接投入してください。

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アワカットOXは、一回吊り下げておくだけで、泡が外に流出することを未然に防ぐことができます。さらに、消臭効果もあります。

使い方は簡単で、同梱されている薬剤をネットに入れ、薬剤が浄化槽の水に浸からない程度に位置に吊り下げるだけです。

一般的には、水面から10〜20cm程度の高さが適切です。

ただし、注意点があります。浄化槽の水に薬剤が浸かりすぎてしまうと、薬剤が速く溶けてしまうため、吊り下げる位置に気をつける必要があります。

いなジョー

初心者の方でも簡単に泡を消せます!

それでも不安な方は維持管理業者に見てもらいましょう。

普段は稀な出来事かもしれませんが、この情報を心に留めておくことで、必要なときに冷静に対処できるでしょう。

浄化槽の人槽数の決め方とは?

結論!浄化槽の人槽は延べ床面積で決まります

よくお客様に

お客様

2人しか住んでいないのになんで7人槽の浄化槽なの?

と言われることがあります。

延べ床面積とは下の画像を見て貰えば分かりやすいと思います。

引用画像リンク

浄化槽の人槽は、単純に住んでいる人数だけでなく、住宅の延べ床面積にも関係しています。

延べ床面積が「130㎡未満の住宅には5人用」の槽が、130㎡以上の住宅には7人以上の槽が設置されます。

また、2世帯住宅や特殊な条件の場合は、10人用の槽が必要なこともあります。

しかし、これはあくまで目安であり、具体的な条件によって異なることもあります。そのため、設置業者に相談することが重要です。

また、浄化槽の設置費用と下水道の費用には差があるため、不動産購入時や引越しを検討する際には注意が必要です。しっかりと情報を収集し、適切な判断をしましょう。

浄化槽は何年持つ?


浄化槽は通常、地域や使用頻度、地震や地盤の条件によって異なりますが、一般的には「約20〜30年」ほどの使用寿命が考えられています。

ただし、過去の浄化槽でも正常に機能しているものが多くありますし、最近の浄化槽は耐久性が向上しています。

そのため、定期的な維持管理を行い、災害や重大な問題がなければ、長期間にわたって使用することができます。

まとめ

 浄化槽のマンホールから泡が出ている場合でも、心配する必要はありません。

 浄化槽の人槽は基本的に延べ床面積によって決まります。

 浄化槽の寿命は半永久ではありますが、一般的に20~30年程度と思っておく。

浄化槽に関する疑問を解説しました。

まず、「泡が出る原因」には洗剤や石鹸の使用、酸素供給不足、異常発酵、排水の過剰な流量などが挙げられます。これらの原因によって泡が発生し、浄化槽の機能が妨げられる可能性があります。

次に、「人槽」の決まり方です。

一般的には住宅の床面積によって決まります。床面積が130㎡未満の住宅には5人用の槽、130㎡以上の住宅には7人用の槽が適しています。ただし、2世帯住宅や特殊な条件の場合は10人用の槽が必要になることもあります。設置業者に相談することで最適な人槽を選ぶことができます。

最後に、「浄化槽の寿命」です。

一般的には20〜30年程度と考えられていますが、適切な維持管理と定期的な点検を行えば長期間使用できます。近年の浄化槽は耐久性が向上しており、適切な使用とメンテナンスによって半永久的に使用できることもあります。

以上が「泡が出る原因」「人槽」の決まり方、「浄化槽の寿命」に関する疑問解説のまとめです。

浄化槽について理解を深め、適切な管理と使用を心がけることで快適な環境を維持できます。

ABOUT ME
いなジョー
いなジョー
はじめまして、浄化槽管理士のいなジョーです。私は10年以上、浄化槽業界に携わっており、主にYouTube、インスタ、Twitterで浄化槽に関する情報を発信しています。 浄化槽とは、下水道が通っていない地域に設置される小型の汚水処理装置です。家庭で使用された汚水を微生物の働きによって有機物(汚れ)を分解し、キレイに処理した水を側溝や河川に放流しています。しかし、浄化槽は適切な維持管理(保守点検、清掃、法定検査)が行われないと、正常に機能しなくなり、キレイな処理水を放流することができなくなります。 浄化槽の維持管理には、浄化槽管理士、浄化槽清掃員、法定検査員、そして管理者が関わります。浄化槽の維持管理を受検し、性能を維持することで、環境を守っています。浄化槽には多くの関係者がかかわっており、適切な維持管理が不可欠であることを理解していただければと思います。
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