洗剤の使用方法を間違えると浄化槽に悪影響がでます‼
この記事を見て分かること
■ 洗剤の使用量を知りたい!
■ 洗濯槽クリーナーの使用頻度を知りたい!
■ オススメの洗剤を知りたい!
浄化槽を使用する際に、「洗剤の使用には注意してください」といわれたけど、
浄化槽使用しているけど洗剤の使い方が分からないよ~
浄化槽を使用している方でこのような悩みを持たれた方は少なくないと思います。
ズバリこの悩みを現役浄化槽管理士の私が解説したいと思います。
洗剤の使い方を気にしないといけない理由

浄化槽には多くの「微生物」がいます。
槽内で微生物を飼っていると思ってもらってOKです。微生物の力によって汚水を分解し、キレイな水に浄化しています。
抗菌力が強い洗剤を毎回使用したり、使用量を守っていない場合、微生物が死んでしまい浄化槽がうまく機能しなくなり水質に影響がでます。
死んじゃうよ~💦
浄化槽は微生物の働きが水質にとても関係しているため、洗剤の使用方法が大事になってくるというわけです。
洗剤の使用量を必ず守る
皆さんは「洗剤の量を少し多めに」使っていませんか?
洗剤の使用量ですが衣類が汚れているからといって、「洗剤を多く使用すれば汚れが落ちる」ということではないんです。
逆に、すすぎきれず洗剤の成分が衣類に残ってしまい、残った成分が繊維の中で固まり汚れが残ってしまう原因になります。
また、肌が弱い方には「洗剤に含まれている香料や界面活性剤」が衣類に残ってしまうと、皮膚が刺激されかゆみの原因などにも繋がります。
上記の理由で洗剤を使用する際は、「必ず適量」を守り使用しましょう。「自分自身、衣服や浄化槽、お財布、環境」にもよくないことになってしまいます。
洗濯槽クリーナーはなるだけ控える

「洗濯クリーナー」とは洗濯槽内の見えない汚れを隅々まで掃除する商品です。
しかし、槽内にいる微生物にとっては「殺菌力が強力な洗剤」となるので、なるだけ使用頻度は少ない方がいいです。
使用の目安ですが大体どの記事を見ても月に一回、少なくても二ヵ月に一回程度が目安とされていますが、浄化槽を使用されている方は「多くても三ヵ月に一回程度」が望ましいです。
カビの生えやすい夏に二回、冬に一回ほどでも問題ありません。
家庭洗剤、浄化槽の機能障害を専門的にまとめられている記事はこちら
塩素系洗濯槽クリーナーの代替え品や使用するタイミング
どうしても複数回使用したい方は代替え品で洗浄力は劣りますが「酸素系の漂白剤」を使用するのもよい手段です。
重曹やセスキ炭酸ソーダなども一応効果はありますが洗浄力はさらに劣ってしまいます。
「酸素系漂白剤を使用する際のポイント」があります。
- 40~50度のお湯を使用する
- 浮いている汚れをネット等で取る
- 非推奨のメーカーもある
塩素系と比べると殺菌力が劣るため、ぬるま湯を用意して効果を高める必要があります。
洗濯槽内に残さないように浮いてきた汚れなどは網などを使用すると汚れが槽内に残らなくなり、効果が高まります。
ドラム式洗濯機は物理的に浮いてきたゴミを取ることができないので、あまりおすすめはできません。
使用できない場合は塩素系漂白剤を使用して下さい。
少し手間は掛かりますが浄化槽や環境には優しい商品です。

洗濯槽クリーナーを使用する際は、可能であれば「浄化槽清掃前に合わせて使用する」ことで浄化槽への負荷が軽減されます。
洗濯機は長く使用するモノなので二年に一度ほど、プロの業者に洗濯槽内のクリーニングをしてもらうのもおすすめです。
「相場は一万円~2万円ほど」で、縦型洗濯機よりドラム式洗濯機の方が高い傾向です。
洗濯槽内が気になる方は一度無料見積りをしてみましょう。
環境に優しい洗剤紹介!

どの洗剤を使用すればいいか分からない人のためにおすすめの洗濯洗剤商品を紹介します。
全て環境に優しい洗剤となっているので浄化槽にももちろん優しい商品です。
まずはこちらSARAYAヤシノミ洗濯洗剤です。
こちらの商品は無添加です。
無添加とは、香料、蛍光剤、漂白剤、着色料、抗菌剤、石油系界面活性剤など一切配合されていないことです。
化学合成されている界面活性剤は分解がされにくく、地球を汚してしまう原因につながります。
小さなお子様の衣類に使用しても問題ありません。
無香料の商品なのでこれ一本で柔軟剤いらずなのですが、香りが欲しいという方は香り付きの柔軟剤と併用して使うと、より香りが引き立ちます。
値段もリーズナブルなので試しやすい価格となっています。排水された後は微生物によって分解され、地球に還ります。

ecoverZERO(エコベールゼロ)
1979年創業の歴史ある洗剤で、人と地球に優しい植物由来の洗剤ブランドです。
こちらの商品も無添加、無香料タイプです。
自然の成分でできているので放流された後も分解されます。
敏感肌の方や、お子様がいる家庭でも使用することができます。
洗濯洗剤以外にも、食器用洗剤やお洒落着用、キッチン用などさまざまなモノがあり、統一するとおしゃれでおすすめです。
洗濯洗剤は容量1000mlと容量が多いので長持ちします。
私はこちらの商品を実際に使用しているんですが、デメリットは「キャップ口が広く、洗剤が多くでてしまう」ことです。使用しているとすぐに慣れます。

海へ…Step コットン、ウール、シルクも洗えるマルチな自然派洗剤
最後はこちらの商品です。
衣類に優しく環境排出問題に対してはトップクラスで、特許も取っています。
中性洗剤なので素材によって洗剤を使い分けする必要が無く便利で柔軟剤も不要で、これ1つあればいい商品です。
すすぎをしなくてもすすぎを一回した時と同じ程度の洗浄力があるという本当なの?と思われそうな商品です。
それほど自信のある商品ということです。
水で薄めて使用することもできるので、洗濯以外の掃除もこれ一本で済ますことができます。
■ 無香料ではない
■ ドラム式洗濯機を使用の場合は一回のすすぎを推奨されている
水30リットルまたは洗濯物3キロに対し5g、ワンプッシュ1gなので、5プッシュ入れるだけで、量らなくていところも楽で簡単です。
デメリットは他の紹介した商品と比べると少しお高い所ですね。経済的に余裕のある方、環境や浄化槽に良いんだったら使用してみたいなと思った方はぜひ一度お試し下さい。

まとめ 使用量が適量であれば問題ありません
使用頻度が多すぎず洗剤の使用量を守っていれば基本的に問題ありません。
この記事を見ていただいた方に、浄化槽や環境に優しい洗剤があるんだと知ってもらえるだけで価値があります。
一人でも多くの方が実践してくれると、未来の環境に繋がっていきます。