ブロワーについて

浄化槽【ロータリーブロワー】オイルシール、Oリング取替方法解説!

ロータリーブロワーのオイル漏れの原因とは?オイルシールOリング取替作業解説!

本記事では、ロータリーブロワーのオイルシール、Oリングの取替方法をわかりやすく解説しています。

見ていない方は先にこちらのロータリーブロワー維持管理解説をご覧ください。

ロータリーブロワーのオイル漏れ

まず、この機械の外観を見ると、矢印で示された箇所からオイルが漏れていることが明らかです。

このようなオイル漏れが発生する原因としては、Oリングやオイルシールの劣化が考えられます。具体的には、Oリングやオイルシールが劣化しているかどうかが問題となります。

月に一度の点検現場で、この機械を管理していると、オイルが全て漏れている状態が確認されました。

このまま放置して使用を続けると、ブロワーが焼損してしまい、新しいブロワー本体を交換する必要が生じるため、取り替え修理が必要となりました。

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ロックナットを外す

まず、ロックナットを外します。モンキーレンチでもラチェットレンチでも問題ありません。このロックナットは、プーリーを外すためのナットであることに注意してください。

プーリーとはこちらの車のハンドルのようなモノです。

分解方法はこちら↓

ベルト、プーリーを外す

その後、Vベルトを先に外し、プーリーを外していきます。

Vベルトは、プーリーの大きい方向に向かって引っ張ると簡単に外すことができます。

プーリーと本体を外す

ナットをすべて外した後、矢印の2箇所に先程外したナットを時計回りに締めていくことで、プーリーを外すことができます。

作業の際には、「オイルが漏れてくる可能性があるため、下にウェス(布)などを敷いて」作業することをお勧めします。

プーリーを外す前に、本体とプーリー側の合わせる場所にマーカーで目印をつけておくこともおすすめです。

Oリング交換

内部はこのような状態です。

Oリングが千切れており、一般家庭ブロワーのダイヤフラムと同様に、ゴムのような素材で長年の使用により劣化して固くなっていました。

この千切れた箇所からオイルが漏れていたため、修理が必要となります。

一般家庭用ブロワー詳細解説はこちら

いなジョー

形あるものはいずれ壊れます!

取替後がこちらです。

ピッタリはまりました。これでオイルが漏れることはありません。

オイルシール交換

外したプーリーの裏面はこのような感じです。

裏面のオイルシールには問題がありませんでしたが、ついでに交換することにしました。

オイルシールを交換したら、全て元に戻していきます。

この際、目印をつけておくと、戻す際に非常に分かりやすくなるためおすすめです。(2回目)

全てを元に戻し、異常がないことを確認したら作業を終了します。

現場で行う手順とは異なりますが、以下の動画を参考にしていただけると幸いです。

動画は少々長いので、サクッと見たい方は1.5倍速で視聴することをおすすめします。

まとめ

ロータリーブロワーは、使用するたびに汚れが付着し、動作に支障をきたすことがあります。

そのため、「定期的なメンテナンスが非常に重要」です。

特に、オイル交換やOリングの交換、ベルトの緩みや劣化の確認などは、動作を維持するために欠かせません。

定期的なメンテナンスを怠ると、動作不良や故障の原因となり、大きな修理費用がかかることもあります。

また、安全面にも影響がありますので、使用前に必ず点検を行い、問題があれば修理するようにしましょう。

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ABOUT ME
いなジョー
いなジョー
はじめまして、浄化槽管理士のいなジョーです。私は10年以上、浄化槽業界に携わっており、主にYouTube、インスタ、Twitterで浄化槽に関する情報を発信しています。 浄化槽とは、下水道が通っていない地域に設置される小型の汚水処理装置です。家庭で使用された汚水を微生物の働きによって有機物(汚れ)を分解し、キレイに処理した水を側溝や河川に放流しています。しかし、浄化槽は適切な維持管理(保守点検、清掃、法定検査)が行われないと、正常に機能しなくなり、キレイな処理水を放流することができなくなります。 浄化槽の維持管理には、浄化槽管理士、浄化槽清掃員、法定検査員、そして管理者が関わります。浄化槽の維持管理を受検し、性能を維持することで、環境を守っています。浄化槽には多くの関係者がかかわっており、適切な維持管理が不可欠であることを理解していただければと思います。
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