結論からいうと逆洗とは生物膜を剥がし洗浄することです!
「逆洗って何?」
「初心者がブロワー選びを失敗しないための方法」
「2口ブロワーって何?」
その疑問、現役浄化槽管理士の私が解決します!
この記事をみているということは、ブロワーが故障していると業者の方にいわれ何かいいブロワーはないかな?と検索し、この記事にたどり着いたんだと思います。
読むと分かること
■ 2口ブロワーには右ばっ気、左ばっ気がある
■ 右、左間違えるとどうなるの?
■ 紹介する商品は右、左、気にしなくていい
■ おすすめのブロワーメリット、デメリット
本記事では、初心者の方が逆洗のことを理解し、2口ブロワーの選び方で失敗しないようにわかりやすく解説しています。
右ばっ気、左ばっ気の2種類ある
2口ブロワーには「右ばっ気、左ばっ気」があります。
ばっ気(散気)とは、水の中に空気を送り撹拌し、微生物に酸素を供給すること。
吹き出し口をよ~く見てもらいたいのですが、上の写真が「右ばっ気」で、下の写真が「左ばっ気」です。


2口の内訳は「散気用、逆洗用」があります。
通常は散気モードで運転し、設定時間になると逆洗モードに切り替わります。
なぜ切り替わる必要があるのかというと、浄化槽には汚水をろ過する「ろ過槽があり、担体というスポンジでろ過処理」をおこなっています。
(担体は他にもさまざまな種類があります)
一定方向の流れで汚れをろ過していると、汚れが吸着し目詰まりを起こしてしまいます。
※例えば、台所ネットも長く使用しているとネットに汚れが詰まり水の流れが悪くなりますよね?
浄化槽内でも同じことが起きます。
設定された時間に逆洗をおこなうことで詰まった汚れを剥がし、再度ろ過できるようにしています。

右ばっ気と左ばっ気を間違えるとどうなる?
上記の疑問を持ったあなた!鋭いですね!
結論からいうと、正常に処理されなくなるためニオイが出てしまったり水質が悪くなったりと環境に悪影響が出てしまいます。
理由を解説していきます。
通常、ろ過槽は「逆洗時」のみ空気が送られている槽になります。
左右逆になってしまうと、ろ過槽に常時空気が送られることになってしまうので、ろ過することができなくなり水位上昇や水質悪化など、さまざまな原因に繋がります。
ろ過処理ができないとなれば当然、水質にも悪影響、ニオイが発生してしまう可能性があります。
迷ったらこちら!2口ブロワーの選び方

2口ブロワーといっても多くのメーカーから出ていますよね。
結局どれを選べばいいの?という質問の答えは以下になります。
今回、皆さんが迷わなくていいように一つに絞りました。
品質、性能、保守性、全て兼ね備えた商品を紹介します。
こちらの「フジクリーンUniMB」2口ブロワーです。
風量は「60ℓ~100ℓ」まであるので、ご自宅の浄化槽の型式に合ったブロワーを選んでください。
単品で購入すると、一万円以上する「圧力計付き」なところもおすすめポイントです。
(amazonで購入の場合は、圧力計は付いてきません)
なぜ、こちらのブロワーがおすすめなのかを解説していきます。

メリット!右ばっ気、左ばっ気を気にしなくていい

ブログ冒頭で2口ブロワーには右ばっ気、左ばっ気があるとお伝えしました。
こちらのブロワーは「右ばっ気しかありません」
ですが安心してください!
右、左どちらにも対応できることがフジクリーンブロワー最大のメリットになります。
下の写真を見てもらいたいんですがH型のゴム管がありますよね?
これは「吐出口反転アダプター」といって「散気、逆洗」を反転することができます。
仕組みは簡単で、このような仕組みになっています。

本体は右ばっ気のみの販売ですが、吐出口反転アダプターが付属されているのでどちらにも対応することが可能です。
実際に取り付けた写真がこちら↓

このような空気の流れに反転しています。
Uniブロワーのデメリット
メリットもあればもちろんデメリットもあります。
■ VP13の塩ビ管が付属していない
■ 取り付けしづらい場合がある
写真をみてもらうと分かると思いますが、こちらの塩ビ管が付属されていません。。。

もしご家庭で使用しているブロワーが左ばっ気だった場合、13の塩ビ管が5センチ程度のモノが2本必要なので約10cm必要になります。
塩ビ管が別途で必要。。。
ブロワーは壁側に取り付けられていることが多いです。
吐出口反転アダプターを取り付けると、壁に当たり取り付けできなくなる可能性があります。
その場合配管を加工したりブロワーの位置を調整する必要があります。
ご家庭で使用しているブロワーが、左ばっ気という方はこちらの記事を是非参考にしてください。
主要浄化槽のタイマー設定が可能
浄化槽の種類によって、一日一回の逆洗回数や一日二回の逆洗回数とメーカーによってさまざまです。
フジクリーンブロワーは主要の浄化槽に対応しているため、問題なくタイマー設定をおこなうことができます。
各家庭に合った維持管理、タイマー設定を行うことでよりよい水質を出せることに繋がります。
工具不要でメンテナンスが簡単
ブロワーには、ゴミやホコリが内部に侵入しないようにするため「必ずフィルター」があります。
定期的にフィルターの清掃をおこなうのですが、他メーカーはフィルターカバーがネジで留められています。
メンテナンスを行う際に他メーカーの場合、ドライバーが必要になってくるんですが、フジクリーンブロワーは「ワンタッチで開閉可能」でとにかくメンテナンス、タイマー設定がとても楽におこなえます。

手で開けれるということは防水や防塵性能が劣るんじゃないの?と思う方もいると思いますが安心してください。
試験の結果でIP54を取得されています。
簡単に説明すると「防塵、防水の等級文字」のことで、しっかり対策していますよということです。
アース工事が不要
タイマーケース、ACソレノイドに適正な絶縁材を配置することで2重絶縁構造になっています。
アース工事が不要で届いた箱からブロワーを取り出し、コンセントに繋げばすぐに使用出来ます。
初心者の方にはありがたいですよね。
騒音対策もバッチリ
ブロワーで一番多いクレームが騒音です。
昼間は特に気にならなくても深夜になると音が気になって眠れない、などのお声です。
音の聞こえ方には個人差があるのでとにかく静かな方がいいですよね。
紹介しているブロワーの騒音値は「37db(デシベル)」となっています。
スーパーの店内、会話のdb値は60db程度といわれています。
37dbはどの程度かというと、図書館内や閑静な住宅地の昼間の音くらいです。
全く気にならないレベルで騒音クレームにも対応している安心設計となっています。
省エネトップクラス
ブロワーは基本的に24時間運転しています。
微生物、循環配管にエアーを送り続けるためです。
長く使用するモノなので省エネNO1のブロワーを使用することで、他メーカーのブロワーを安く購入するより長期で見るとこちらの方がお得になります。
■ 吐出風量
(L/min) 60ℓ 80ℓ 100ℓ
■ 消費電力
散気時 36W 49W 69W
逆洗時 39W 52W 72W
(50/60Hz)
まとめ
どのメーカーの2口ブロワーを購入しようか悩まれている方は、こちらのブロワーを選んでいると間違いありません。
浄化槽にとって「ブロワーは心臓部分」です。
壊れたまま放置していると悪臭や浄化槽本体、環境にも悪影響が出てしまうので必ず放置せず、取替もしくは修理をおこないましょう。
浄化槽は「あなたの大事な資産」です。
このブログをきっかけに何か一つでも参考になれば幸いです。
