トイレが流れない!誰もが一度は経験あるんじゃないでしょうか?原因、対処方法解説!

よく詰まる箇所
■ 浄化槽内が詰まっている
■ 浄化槽に繋がっている管に、ゴミが詰まっている
■ トイレ配管で詰まっている
■ 大雨、洪水などの影響で、放流先の水位が浄化槽より高くなっている
■ 管内で油が固まっている
結論
この記事を見ているということは、家庭排水が流れず詰まってしまいどうしたらいいか分からない、という緊急時だと思うので早速結論をお伝えします。
浄化槽内の詰まりであれば「バキュームカーでの清掃」、それ以外の詰まりは基本的に「詰まり専門業者」に依頼しましょう。
詰まりの原因が浄化槽なのか、別の場所なのか分からない方で保守点検をされている方は、まず浄化槽保守点検業者に連絡しましょう。
夜間など急用の方は、24時間対応している水道詰まり専門業者に連絡してください。確実に詰まりを抜くことができるのは詰まり専門業者です。
簡単な詰まりであれば、保守点検やバキュームカーで詰まりを解消できます。
本来バキュームカーは詰まりを抜くことが目的の作業車ではないので、難しい詰まりを解消することはできません。
バキュームカーと詰まり抜きを兼業でされている業者の場合は、そちらに相談しましょう。
詰まりの詳細が知りたい方は引き続き読み進めてください!
「水が流れない⁉どうしよう⁉」
例えばコンビニ、公園、そして最も困るのが自宅ですよね。
焦って水を流してしまいトイレから水が溢れた経験がある方も多いと思います。
そもそも何がどうなると詰まるのかを理解しないといけません。
意外と知らない浄化槽、トイレの正しい使用方法

皆さんはトイレの使用方法をご存じですか?
知ってるよって方は当然多いと思いますが、これから紹介する全てを知っているという方は少ないと思います。
※「まず浄化槽を使用されている方に注意してもらいたいのは」トイレには「トイレットペーパー」以外は流したらダメということ。
普通のティッシュペーパーでさえもダメです。
水に溶けやすい=ほぐれやすい、分解しやすいということであり水に完全に溶けることはありません。
さらにいうと「シングルのトイレットペーパーが一番溶けやすく(分解されやすい)、浄化槽への負荷も減らせることができるので最適」です。
ダブル、トリプルのような厚手のモノは、トイレットペーパーであっても詰まりのリスクが増えてしまいます。
トイレに流していいのはトイレットペーパーのみ!

詰まりの原因となるモノ

浄化槽使用の場合は、トイレに流せる○○と書いている商品はNGです。
詰まりやすいモノ
■ ティッシュペーパー
■ ウエットティッシュ
■ 生理用品
■ トイレ用お掃除シート
浄化槽内で処理する工程で、上記のモノは水に溶けないので詰まりの原因になります。
タバコの吸い殻もよく捨てられていますがもちろん溶けません。水質にも悪影響がでます。
トイレはゴミ箱ではありません
そういった溶けないモノが槽内で蓄積され、水位が上昇しトイレやお風呂を流した際に、水の流れが悪くなり詰まりの原因になります。
流れにくい状態のところに、排泄物やトイレットペーパーを流すと配管途中で詰まることもあります。
浄化槽の「清掃回数は一年に一回以上」と浄化槽法で決まっています。
使用頻度が多い現場になると、三ヶ月に一回、半年に一回の現場もあります。
ですが、浄化槽清掃を実施していないご家庭も少なからずあり、そちらも詰まりの原因となります。
一度に紙を大量に流すことも詰まりの原因になるので水はこまめに流しましょう。
最近のトイレは節水型が主流です。
「昔のトイレの流す水量は10ℓ以上あるのに対し現在は4ℓにまで減っています」
エコである一方、昔と同じトイレの使い方をされている場合、水量が少ないためどうしても詰まりの頻度は多くなってしまいます。
水道代、詰まった時の費用のことを考えると、こまめに水を流す方が確実に安く抑えることができます。
水回りのトラブルにお悩みの方は、水道救急センターにおまかせ!
あとは油です。
「油を流している方、今すぐにやめて下さい」水質は悪くなりますし、浄化槽にもかなり負荷が掛かり正常な機能をしなくなります。
更に油は配管に少しづつ残り蓄積され、いつしか石のような塊となってそこに排泄物が絡まり水が流れなくなったり詰まりを引き起こす原因となります。
油料理をした後はできるだけキッチンペーパーや固めるテンプルを使用して油が流れないようにしましょう。

自分でできる詰まり対処方法

「業者に頼むと費用が掛かるし何とか自分で対処できないかな?」と思う方もいますよね!
詰まった際に初心者の方ができることを3つお伝えします。下記のになります。
■ ラバーカップを使用しトイレの詰まりを抜いてみる
■ 浄化槽のマンホールを開けてみる
■ 汚水マス(点検マス)を開けてみる
ラバーカップは見たことある方も多いと思います。
スッポンと呼ばれたりしているモノです。↓の商品。
備えあれば憂いなしということで一つ持っておくといざという時に活躍します!

ラバーカップの使い方のコツは、強く素早く引き抜くことです。
押しこむ際に力を入れる方がいますが、押し込む際はゆっくり真空に、引く際に一気に引き抜くことです。
これを何回か繰り返すことで簡単な詰まりであれば解消できます。
浄化槽のマンホールを開けて一番最初に入ってくる流入部を調べます。流入部が浸かっている場合、槽内が詰まっていることになります。
浄化槽にはオーバーフロー用の穴があるので詰まっても汚水がマンホールからあふれることは滅多にありません。
※例外!放流先が大雨、洪水などで浸かってしまうとマンホールから溢れてしまう可能性があります。
私がYouTubeで紹介している浄化槽であれば詰まり抜きにチャレンジしてみるのもありです。
ですが「初心者の方は浄化槽の構造が分からないと思う」ので、やはり管理業者に相談しましょう。
この動画に出てくる浄化槽の型は、フジクリーンCFⅡ型浄化槽です。
汚物が苦手な方は再生しないで下さい。
マンホールを開けて作業する際は汚水を触ることになるので、必ずゴム手袋をして作業して下さい。
「汚水マスとは、浄化槽付近にいくつかある点検マスのこと」で、マイナスドライバー等で簡単に開けることができます。
一つ一つ確認し、水が溜まっている箇所に水道水を出しながらホースを抜き差しすると、詰まりを解消できることもあります。
ワイヤーブラシなどもホームセンターで売っていますが正直初心者の方には扱いにくく、微妙です。

上の写真が汚水マス(点検マス)です!小さな隙間にマイナスドライバーを入れ、少しこねてやると簡単に開けることができます。
まとめ
詰まりには様々な原因が考えられます。
トイレの詰まりで一番多いケースは大量のトイレットペーパーを流してしまい、詰まりが発生してしまうことです。
余談ですが、女性に多い便秘の便も硬く詰まりやすいです。一回で流そうとせずこまめに水を流してください。
ある程度知識がある方はご自身でできるところまでチャレンジしてみましょう。詰まりを解消できるかもしれません。
全く知識のない方がいろいろいじってしまうと状況がさらに悪化する可能性もあるので、「費用は掛かりますが、確実なので専門業者に依頼すること」をおすすめします。
「一度専門業者に頼んで、原因は何だったのか?」を聞いておくと、トイレの特徴や構造、勾配の有無なんかも教えてくれます。
詰まらないよう次に活かすこともできます。
オーバーフローとは規定の量を越えた際に、溢れるのを防ぐ逃げ道の穴のことです。