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【2024年最新】モアコンパクト浄化槽の維持管理方法について!クボタKZ型の実践解説!

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クボタのコンパクト型浄化槽KZ型は、その適用性と信頼性から一般家庭や小規模な事業所に広く使用され、業界からも高い評価を得ています。

今回の記事では、クボタKZ型浄化槽の適切な維持管理方法について詳しくご説明します。

  • 処理方式: 固液分離型流量調整付担体流動循環方式
  • 管理ポイント: 間欠定量移送装置の清掃が必須
  • ブロワーの風量: 50ℓ
  • 総容量: 1.624㎥

具体的に、「定期的な点検方法」や「手軽に行える詰まり解消法」などを詳しく解説します。

さらに、万が一のトラブルが発生した場合の対処法も細かく説明します。

これらの情報を理解し実践することで、クボタKZ型の長期的な使用に安心感を持つことができます。

浄化槽について詳しく知りたい方や、クボタKZ型のメンテナンスに不安を抱いている方にとって、非常に参考になる内容となっています。

以下の動画では、高負荷状況下での詰まり解消方法を実際に示しています。

クボタの浄化槽はそのコンパクトさが特徴で、現在の浄化槽業界では最もコンパクトな設計を実現しています。

いなジョー

単独浄化槽からの転換も容易に行えます。

浄化槽基礎知識詳細はコチラ≫

担体流動ろ過循環方式

処理方式は「担体流動ろ過循環方式」です。

処理項目規格値
放流水のBOD20mg/L以下
T-N20mg/L以下

管理ポイント

汚水の流れを番号順に解説します。

水が槽内をグルグルと時間をかけて流れることと、「逆洗が不要な浄化槽」です。

逆洗の仕組みはコチラ

「8から1には返送装置が付いており、汚泥が先に回ってしまっても最初の槽に汚泥を返送する仕組みになっています。

内部構造がわかるようにリンクも貼っておきます。

クボタ浄化槽KZ型≫

クボタKZ型、NO1詰まりポイント

モアコンパクト型のデメリットはとにかく詰まりやすいことで、以下の動画では詰まりの解消方法を解説しています。

KZ型やKZⅡ型の浄化槽において、一番詰まりやすい箇所は、番号でいうと「1番」です。

こちらは「好気ろ床槽」と呼ぶ槽で、連続的に空気を供給し撹拌することで好気的な水質処理を行います。

しかし、使用頻度が多いと、汚泥の濃度が増加したり、トイレットペーパーや食べ残しのような沈殿物が撹拌装置に詰まるリスクが高まります。

このような状況が発生すると、撹拌が停止し浄化槽の処理能力が大きく低下します。

これが原因で、ニオイの発生、詰まり、水位の上昇などの問題が生じるケースがあります。

配管が詰まると、槽内の微生物が酸素を十分に取り込めなくなります。

これにより、活性汚泥量が減少し、浄化処理が適切に行われなくなります。

この状態が続くと、「スカム」という層が形成され、さらなる詰まりの原因となります。

スカムは配管や流入口を遮断し、水の流れを妨げます。

スカムが流入口を完全に塞ぐと、汚水が逆流するリスクが生じます。

写真は詰まり解消後の槽内です。

1番の詰まりの抜き方

詰まってしまう箇所には、現場での細工がおすすめ。

細工方法≫

ブロワーと連結する配管に水道ホースを取り付け、水圧を利用して詰まりを効果的に解消することができます。

この手法は、配管内の詰まりを迅速に取り除くのに役立ちます。

この浄化槽のメリットは、コンパクトさと簡単な設置性にあります。

しかし、デメリットとして、頻繁に使用すると液体と固形物の分離が不十分になり、処理が遅れることがあります。

以下の動画では、移動床式ろ過槽の詰まり解消の様子をご紹介しています。

5人槽ブロワーの風量60ℓ

人槽風量 (ℓ)
5人槽60
7人槽80
10人槽120

適切な風量のブロワーを取り付けることで、効率的かつ適切な処理が行われるようになります。

5人槽の総容量は1.406㎥

各槽容量
好気ろ床槽0.105㎥
沈殿分離槽0.432㎥
嫌気ろ床槽0.528㎥
担体流動槽0.205㎥
移動床式ろ床槽0.067㎥
処理水槽0.054㎥
消毒槽0.015㎥

合計すると1.406㎥です。

人槽総容量 (㎥)
7人槽1.955
10人槽3.219

まとめ

クボタ浄化槽は、高性能とコンパクトな設計で多くのユーザーから高い評価を受けています。

しかし、そのコンパクトさゆえに適切な維持管理が不可欠です。

管理業者は、定期的な講習会を通じて最新の知識や技術を習得しています。

この取り組みによって浄化槽の寿命が延び、効率的な運用が可能となり、ユーザーも安心して使用できるようになっています。

いなジョー

最後まで見て頂きありがとうございます。

ABOUT ME
いなジョー
いなジョー
浄化槽業10年以上。現在は浄化槽管理士として活動中!SNSを通じてこの分野の知識や情報を共有しています。浄化槽は下水道が整備されていない地域の汚水処理施設で、微生物の働きによって汚水を浄化し、河川に放流するシステムです。しかし、適切な維持管理がされていないと浄化機能は低下します。この大切な維持管理は、管理士、清掃員、検査員、そして浄化槽の持ち主である管理者が協力して実施します。浄化槽の正しい管理の方法と重要性について、多くの人々に理解してもらいたいと願っています。 また、浄化槽のことを理解することで、浄化槽管理が好きになれます。
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